最近のホイールの性能の良さ

最近のホイールは、純正であっても一昔前と比べて格段に性能が良くなっていると感じないでしょうか。
長年バイクに乗っている人なら多くの人が感じているはずですで、重量も相当軽くなっています。
一昔前なら、レース用のマグネシウムホイールとしても通用するぐらいの軽さです。

最近のホイールは軽量化のためにスポークも非常に細くなっていますが、細いからといって強度がないわけではありません。
最近のバイクはタイヤの性能も大きく向上しているため、以前よりも高い剛性を獲得していると言っても過言ではないほどです。
加えて見た目が良くなっているのも最近のホイールの特徴で、最新のレース用ホイールかと思うようなデザインのものも増えています。

ここまでくると、わざわざ軽量ホイールにお金をかけて交換しなくてもいいのではないかと思ってしまいそうです。
しかし、そんな性能の向上した最近のホイールであっても、軽量ホイールに交換するメリットはまだまだたくさんあります。

軽量ホイールに交換するメリット

軽量ホイールに交換する一つ目のメリットはサスペンションの向上で、ホイールを軽くすればバネ下重量も軽くなります。
すると、サスペンションが作動する時に慣性重量が軽くなるため、サスペンションの動きも向上するのです。
街乗りでも乗り心地が良くなったと感じられるでしょう。

軽量ホイールに交換する二つ目のメリットは、加速と減速が良くなることです。
これは考えてみれば当然で、重たいものほど動かすのに大きなエネルギーが必要で、動いているものを止めるにも同様に大きなエネルギーが必要になります。
したがって、ホイールを軽量化することでスムーズに加速するとともに、減速もスムーズにできるようになるわけです。
それに加えて、ハンドリングが向上することも軽量ホイールに交換するメリットに挙げられます。

走行中のホイールは高速回転していますが、回転数の多い物体ほど、また重量のある物体ほど、高速回転中はその姿勢を維持しようとする性質があります。
これをジャイロ効果というのですが、そのせいで高速走行中のバイクは車体の姿勢を変えにくくなるのです。
ところが、ホイールを軽量ホイールに交換することで、回転数は変えられないものの重量が軽くなるため、ジャイロ効果の影響を若干減らせることができます。
それゆえ軽量ホイールに交換すると、特に高速走行時には以前よりもハンドリングがしやすくなったと感じられるでしょう。

軽量ホイールのデメリット

軽量ホイールの唯一のデメリットが、耐久性です。
純正品は何十年使っても耐えられるだけの耐久性がありますが、軽量ホイールは耐久性を犠牲にして軽量化を図っている面があります。
そのため、純正品と比べると軽量ホイールは耐久性が低いと言えるでしょう。