小型で優れたパワーを持つ、ヤマハのRZ125
125ccと小型にも関わらず、優れたパワーを持ち合わせている事が特徴の、ヤマハRZ125。
1982年に発売されて以降、ヤマハの中でも隠れた名車として重宝されており、現在に至るまで、愛されているバイクの1つとして知られています。
そんなRZ125ですが、主に前期型、後期型と2種類に分類され、それぞれ少しずつ特徴が異なります。
発売から1984年までが前期型、1985年から1986年製造分までが後期型として、微妙なモデルチェンジがされましたが、その違いによって、走り心地にも大きな差が出ました。
大きな違いはやはりそのエンジン。
前期型に組み込まれていたのは、水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒ですが、後期型は、これにYPVSがつけられ、最高出力、最大トルクも数値が伸び、よりパワフルな走りが出来るようになりました。
タイトな道においては、125とは思えないような加速力を見せつけ、モータースポーツ車としても活躍。
サーキットでもそのポテンシャルは証明されており、80年代中期のモータースポーツ時代には、常勝のマシンとして呼び声高かったと言えるでしょう。
他メーカーの125も確かに優秀ではありましたが、この時代、125に関しては圧倒的にヤマハが力を見せつけ、独壇場で有ったと言われています。
250が販売されて以降も、その人気は根強く、密かに乗り回して居るライダーも少なくありませんでした。
数度のモデルチェンジを経て、TZRに引き継ぎ
非常に根強い人気を誇っていた物の、幾度かのモデルチェンジが行われた後、世代交代。
TZR125に引き継ぎがされる形で、生産が終了となりました。
TZR125に引き継がれる際にも、元々のRZの良さを損なわないよう、基本的なスタンスは変わらずに、初期型に関しては、見た目がほとんど同じような点が特徴です。
フォークやメーターを始め、ホイールもそっくりなデザインで、一見双子のような見た目をしているといえるでしょう。
あた、リアブレーキにドラム採用をしている点も同じで、RZの生産終了を嘆くファンからは、感動の声が上がったとされています。
現在も乗っている方が居る?
時代を作り上げたと言っても過言では無い、ヤマハのRZ125。
とてもこのエンジンパワーとは思えない、ダイナミックな走りが特徴的ですが、現在ではパーツの入手が困難なこともあり、ほとんど乗って居るライダーはいません。
もはやレアバイクとして非常に価値の高いレトロバイク扱いをされており、見つける事すら困難で有るとされているでしょう。
現在のバイクに乗り慣れている方が乗る場合は、現在のバイクとの違う癖に、悩まされてしまうと言うこともあるかもしれません。
ですが、そんな面倒くささも可愛いと言えるでしょう。