カワサキ 500SSマッハⅢのすごさについて
現在のバイク業界では、各大手メーカーが毎年のように最新型モデルを発表しており、その最新型バイクのスペックなども年々、バージョンアップしています。
そんな最新型のバイク達とは相反しているバイクが、カワサキ 500SSマッハⅢです。
クラシックモンスターとも呼ばれるこのカワサキ 500SSマッハⅢですが、今回はこのカワサキ 500SSマッハⅢの歴史についてみなさんにご紹介させていただきます。
カワサキ 500SSマッハⅢが初めてお目にかかれたのが、1968年の東京で行われたモーターショーです。
カワサキ 500SSマッハⅢの最大の特徴はその速さにあります。
全段かき上げ式のトランスミッション3速でアクセルを全開に回すと、とてつもないサウンドを撒き散らし、想像以上のスピードを出すことから、現在ではクラシックモンスターと呼ばれているのです。
そして、このスピードを実現しているのが、当時ではあり得なかった2スト3気筒というエンジンです。
このエンジンは、当時最大馬力であったバイクでさえ2気筒であり、総排気量も250ccだったのに対して、総排気量は500ccというとんでもない馬力を生み出すバイクだったのです。
このエンジンは、とてつもなく吹け上がりが速く、アクセルを少し回しただけでメーターの針が一瞬で上昇するほどの威力がありました。
そして、カワサキ 500SSマッハⅢの魅力として挙げられるのが、馬力が強すぎるが故に慣れていない人が乗ると、加速時に前輪が持ち上がりウィリーする形となるところです。
また、加速時だけに限らず、減速時にもブレーキ次第で前輪が宙に浮くこともあります。
カワサキ 500SSマッハⅢの魅力
クラシックモンスターと呼ばれている、カワサキ 500SSマッハⅢですが、その魅力は前述でも少し触れましたが、やはりその速さでしょう。
そして、速さと言ってもこのカワサキ 500SSマッハⅢは、加速がピカイチのバイクで有名です。
しかし、単純に数字だけで見てみると、400メートルの発信加速は12.4秒となります。
この秒数は現在のバイクで示すとそこまで速くはなく、現在では10秒を切るバイクもあるほどですので、そこまで驚異的な数字ではありません。
もちろん当時はこの数字は驚異的ではありました。
それではなぜカワサキ 500SSマッハⅢの加速が魅力的なのかと言うと、最高速度が200キロまで達する作りになっていましたが、現実的には200キロに達する前に車体が蛇行を始めてしまうような作りでしたので、いかにしてその200キロを出せるのか?という部分が魅力的なのです。
また、最高速度にまで加速したカワサキ 500SSマッハⅢは、バイク自体が故障したのではないか?と思わせるどの白煙を上げます。
そんなカワサキ 500SSマッハⅢは、バイク好きにはたまらない一台なのです。