カウルってそもそも何?
カウルとはバイクの外装パーツの一種で、車体全体を覆うように取り付けられているパーツとなります。ヘッドライトの回りにも取り付けられているので、バイクはカウルによって覆われていると表現しても過言ではありません。また、カウルは別名の『フェアリング』とも呼ばれていること、そして装着されている部位によってフロントカウルといった名称が付いているので、その名称から位置をイメージできるようになりましょう。
カウルは空気抵抗を減らす作用がある
カウルを装着することでの恩恵の1つはやはり空気抵抗を減らしてくれることでしょう。カウルは流体力学を考慮して作られた紡錘形にするのが基本であり、このカウルがあることでバイカーの方々の空気抵抗を減らしてくれます。
バイカー達にとっての空気抵抗の減少はドライバーの方々が体に当たる風を減らすという意味もありますが、これはとても重要な要素です。風の影響を受けにくくなるとそれだけドライバーの方々の疲労感も減らすことが出来ますし、寒い時期ではどうしても気になる体温の低下も軽減できるようになります。
見た目も変わりレーシングカー必須となる
空気抵抗を減らす作用があるカウルは紡錘形にする必要がありますが、見た目も大きく変質させる作用があるのがカウルなのです。レーシングカーがあのように格好いい見た目をしている大きな要因がカウルであり、見た目の向上に大きく作用しています。
また、カウルによる風の抵抗を減らす作用は速度が出れば出るほど大きな恩恵となりますので、レーシングカーほど必須になります。具体的には80km/hからカウルの効果が出始めますので、公道では高速道路以外で実感することは少ないでしょう。
また、このカウルは転倒などで傷ついてしまったりひどい時は割れてしまうことがあります。自力である程度カウルを補修することも出来ますが、なかなか綺麗に仕上がらないので修理依頼を出した方がいいでしょう。
日本初のカウル装着バイクについて
カウルという概念は割と古くからあったのですが、市販されているバイクに登場するのは1982年まで遅くなります。先ほど記載したように、カウルの本領が発揮されるのは80km/hより上の世界となりますので、これが暴走行為を増やす要因になってしまうと考えられたからです。
このカウル付きの市販車が登場したのは1982年に登場したホンダの『CBX400Fインテグラ』でバイクブームの後押しとなったと評する声が集まっています。見た目の進化も感じさせるのがカウル付きのバイクだったので、ここから先はフルカウルのバイクがトレンドとなってさらにバイクブームを引っ張る形になったのです。