ヤマハトレールシリーズを最も有名にした、ヤマハ MINI GT80 1972
ヤマハトレールシリーズを、最も世に広め、ライダー達の認知度を集める事になったと言っても過言では無いのが、ヤマハ MINI GT80 1972です。
こちらのMINI GT80 1972は、いわゆるミニシリーズとして販売され続けたヤマハのバイクですが、ヤマハ MINI GT80 1972は、ミニの中でも最高傑作として、崇め奉られてきました。
初代ミニシリーズとして知られるこちらのMINI GT80 1972では、72年に搭載されはじめた、新設計の縦型エンジンが採用されています。
いわゆる前傾エンジンから扱いやすくなったエンジンチューナーが特徴的で、メンテナンスの際に快適に感じるようになったライダーが少なくありません。
ミニモデルの中でも初代モデルとして、ベストセラーバイクとして君臨し続け、老若男女問わずに強い人気を集めたシリーズと言えるでしょう。
ミニとは思えない回復力の早さとタフネス差を始め、走行の安定性から、初心者にもおすすめのタイプとして知られています。
80とは思えない力強い走りがチャームポイントで、回転のスムーズさもお墨付き。
街乗りで利用する際に、便利に活用できるタイプのミニとして、重宝されているでしょう。
難点だったナンバーの汚れやすさも解消
前傾エンジン搭載時代は、そのスタイルから、どうしてもナンバーに排気ガスがかかりやすく、ナンバーが汚れやすいのが難点とされていました。
こまめに吹き上げないとナンバーが隠れてしまうほどで、長距離ツーリングの際には、こまめに吹き上げる必要があったほどでしょう。
ですが、新型の縦型2ストロークエンジンへとチェンジした後、左オイルタンク、右アップマフラーへとカスタムチェンジされたことで、この悩みも一変。
汚れ知らずのクリーンな環境で走れるようになり、ナンバーの吹き上げもほとんど必要なくなりました。
このように、モデルチェンジや新型発売に伴い、より一層扱いやすくなるモデルが、ヤマハには少なくありません。
加えて、コックピット部分のレトロ感を始めとした、小粋なデザインも、ライダー心をグッと掴むポイント。
サイドカバーのようなオイルタンクには、YAMAHA MINIのロゴが記入されているなど、細部に至るまで、粋な計らいがされていると言えるでしょう。
このように、扱いやすい操作性、機能性を始め、デザイン面も加えて、ミニシリーズを全面的に世に打ち出すこととなった、ヤマハ MINI GT80 1972。
現在でも人気のある車種として、レトロカー好きのライダーにも愛されている傾向があるでしょう。